
日本人は一体どれくらいの確率で癌となり、癌で死亡するのでしょうか。これについては国立がんセンターが詳細なデータを出していますが、生涯で2人に1人が癌にかかり、4人に1人が癌で死亡するのです。つまり、4人家族のご家庭なら、そのうちの2人は癌となり、そのどちらか1人は治療の甲斐なく癌で亡くなるのです。言い直してみましょう。あなたは50%の確率で癌となり、もし癌になれば50%の確率で早期発見できずに癌で死亡するのです。おいおい、待ってくれ、本当かよ?というのが素直な印象でしょう。でも、実際、ご自分の周りの状況を考えてみて下さい。癌にかかった方や、癌で亡くなった方がたくさんおられるはずです。
このデータはショッキングなものですが、誇張でも何でもなく、事実です。以前とは異なり、癌はごく身近な、ありふれた病気となってしまいました。数年後にはあなたやあなたのご家族が癌患者となるかも知れません。そして発見が遅れれば手遅れとなります。他人事ではありません。私やあなた、そしてその家族の中で半分の方が癌になるのです。我々は癌を避けては通れません。癌と向き合っていくその覚悟が我々には必要なのです。