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健康診断と人間ドックは何が違うの?

人間ドックは任意の健康診断とも言われますが、健康診断と特定検診の内容が違うように、検査をする目的が違うという特徴を持っています。

こちらでは、狭義の意味で健康診断と人間ドックの違いを説明します。

内科における健康診断と人間ドックの違い

健康診断

その名前の通り、健康な人を対象とした病気の早期発見が目的の総合的な検査です。自治体や職場などで実施されることが、厚生労働省の労働安全衛生法で定められています(法定健診または定期健診)。

対象は妊産婦や乳児、市民、従業員で年齢によって検査の内容が決まっていて、身長や体重、聴力・視力検査など基本的な身体測定が主です。40歳からは生活習慣病予防に特化した検査があり、血液や肝機能、空腹時血糖、心電図などが加わります。

病気そのものの予防を目的とした内容で構成されているため、検査項目が必要最低限で、検査自体も1~2時間程度で終了します。

人間ドック

人間ドックは個人の判断で受検する任意型の検査ですので、法的な定義がありません。そのため、内科や施設によって検査項目も様々で、原則として健康保険対象外の自己負担となっています。しかし、総合的な検査である健康診断に対し、生活習慣病はもちろん、がんなどの悪性疾患の早期発見を目的としていることから、補助金を給付している自治体や企業もあります。

それぞれのメリット

健康診断

内科における健康診断は日程・費用面から見て、人間ドックに比べて気軽に受診できるという特徴があります。1年に1度を目安に、定期的に健康診断を受けておけば、自分の体の状態を把握しやすくなります。

人間ドック

人間ドックは、健康診断にはない呼吸機能や眼底・眼圧、上部消化管X線、内視鏡、腹部超音波などの検査が行われます。また、オプションで脳や心臓、大腸などの臓器検査も可能です。がんの早期発見に有効なことから、内視鏡をはじめ、MRIやCTによる画像診断を行うため、より精密な検査が受けられます。

健康診断と人間ドックは、似ているようで大きく異なるものです。しかし、どちらも病気の予防・早期発見につながる大切なものですので、定期的に受けるよう心掛けましょう。

枚方市で内科をお探しの方は、長尾台診療所をご利用ください。枚方市長尾台にある内科・小児科・消化器内科ですので、枚方市にお住まいになる皆様の健康管理をサポートいたします。インフルエンザの予防接種は、月曜から土曜に実施しています。日曜と祝日は救急の患者優先ですが、どうしても日曜・祝日の接種を希望する方はお申しつけください。

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