日本赤十字社和歌山医療センターで指導医として6年間内視鏡を扱い、数々の癌や良性疾患の治療を行ってまいりました。上部内視鏡胃カメラは症例数が2万件、下部内視鏡大腸カメラの症例は1万5千件を数えるエキスパートです。
大病院の医療には様々な制約があって、患者さまのご希望にもそえないことが少なくなかったのですが、長尾台診療所では鎮静剤を用いた無痛検査など、地域のみなさまのニーズに応える診療が十分ご提供できるようになりました。当院では大病院での検査と同等かそれ以上の高いクオリティを維持しつつ、カメラを無痛にて行います。
当院は鎮静剤、鎮痛剤を用いて無痛の消化管内視鏡(胃カメラ、経鼻内視鏡、大腸カメラ)の施術を行っています。胃カメラご希望の方は、当院受診時にお伝えいただくか、あらかじめご希望の日時をお電話ください。当日は絶食で来ていただければ施行可能です。大腸カメラご希望の方は、飲んでいただく下剤をお渡しする必要がありますので、事前に一度ご来院ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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8:30〜12:00 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
【休診日】
長尾台診療所(胃カメラ・大腸カメラ以外の部分);年末年始(12/31午後診(午前診はあり)〜1/3)
胃カメラ・大腸カメラ:年末年始(12/31〜1/3)
【休館日】
デイケアセンター:日曜日、年末年始(12/31〜1/3)
居宅介護支援センター:日曜日、年末年始(12/31〜1/3)
田中敦俊 医師
胃カメラ・大腸カメラ
上部内視鏡<胃カメラ(経口・経鼻胃カメラ)>
上部内視鏡では、食道や胃・十二指腸の検査が可能です。非常に画質がきれいなため早期がんを発見しやすいという特徴もあります。
痛くない極細胃カメラ(口からの胃カメラ・鼻からの胃カメラ)
太さは5mm程度と「うどん」と同じくらいですのでほとんど苦痛はありません。鎮静剤(眠くなる薬)を一緒に用いれば、全くおえっとならずに無痛で、寝ている間に検査が終了します。
下部内視鏡<大腸カメラ・大腸内視鏡>
下部内視鏡では、大腸がんの検査が可能です。健康診断結果で便潜血が陽性の方や、貧血などの症状のある方、腫瘍マーカーの数値が高い方はこちらで検査を行います。
無痛検査(痛くない内視鏡検査)
当院では鎮静剤を使って、患者様が完全に眠った状態で胃カメラ(口からの胃カメラ、鼻からの胃カメラ)、大腸カメラ検査を行う「無痛検査」を行っています。
内視鏡施設のご案内
内視鏡施設の設計にあたっては、車いすの方でもご利用しやすいように、トイレの面積を広くしています。患者様がスムーズな動線で、待合~着替え~検査~リカバリー~結果説明を行っていただけるよう配慮しています。内視鏡は、専用の洗浄機を導入しており、感染の危険性はありませんのでご安心ください。
上部内視鏡がカバーするのは、食道や胃・十二指腸の検査です。
胃カメラを使えば、バリウムによる胃部レントゲン検査(胃透視)では見つからなかったような小さな病変を早期発見することができます。これまで胃がん検診は、一次検査としては主にバリウム検査(胃透視検査)が行われ、異常があった場合に二次検査(精密検査)として胃カメラ(内視鏡検査)が行われてきました。胃透視検査は、飲んだバリウムを胃の中に薄く広げて、胃の形や表面の凹凸をレントゲンで観察するものです。一方、内視鏡検査は先端についた小型CCD(ビデオカメラ)で、胃の中を直接ビデオ画像で観察するものです。言い換えれば、胃透視は白黒の影絵を見ているにすぎず、平坦な病変や色の違いは認識できませんが、内視鏡は色の変化やわずかな粘膜の隆起や凹み、模様のちがいを認識できるため、見落としが格段に少なくなります。レントゲン透視検査で異常が見つかった場合には、改めて胃カメラによる精査をすることになりますから、最初から胃カメラで検査をしておけば検査が二度手間になることはありません。
当院では絶食で来ていただければ、予約なしですぐその日のうちに、胃カメラの検査を受けていただくことができます(現在カメラ検査に多数のご予約をいただいております。予約検査優先となりますので、予約なしでの検査は、当日かなり待っていただく可能性もございますので、なるべくならお電話にてご予約下さい。その方がスムースに検査に入れるかと思います。ただ、絶食で来ていただけましたら、必ず胃カメラは行います。お断りすることはございません。)。前日の夜9時以降に食事をしていなければ、翌朝には胃の中は空っぽになっていますから、安全に検査を受けていただくことができます。検査結果はその日のうちに、医師と一緒にご本人の胃の中の画像を見ていただき、安心してお帰りいただけます。
当院が導入するのはオリンパス社製の最新の極細胃カメラです。太さは5mm程度と「うどん」と同じくらいの細さのものとなっております。極細胃カメラの中でも最も画質がよいと言われている機器で、従来のハイビジョンの胃カメラと同等のきれいな画質が特徴です。非常に画質がきれいなため早期がんを発見しやすいという特徴もあります。したがって見落としが格段に少なくなります。
当院では最新の極細胃カメラを導入致しました。太さは5mm程度と「うどん」と同じくらいの細さのものとなっております。これだけ細いとほとんど咽頭反射は起こらず、口より胃カメラを飲んだとしてもほとんど苦痛はありません。もし胃カメラ時に鎮静剤(眠くなる薬)を一緒に用いれば、全くおえっとならずに無痛で、寝ている間に検査が終了します。経口でも全く無痛で行えるのですから、わざわざ合併症(鼻血、鼻痛等)の多い経鼻胃カメラを選択する必要はないかと思います。経鼻胃カメラとは胃カメラの一種で、口からではなく鼻から入れる内視鏡です(従来の胃カメラと比べると、胃カメラを口から入れるのか鼻から入れるのかの違いだけで、観察する部分は同じです。鼻から胃カメラを挿入することにより、のどの反射をおさえ、のどの不快感を軽減しますが、鼻血、鼻痛等の合併症は多くなります。)
当院では99%以上の方が、鎮静剤を用いた無痛の口からの胃カメラを希望され、楽に検査を終えられています。以前に胃カメラをされた方で、死ぬほど苦しい思いをされた方はおられませんか?実際その様な方々はノドの麻酔や鎮静剤も効きづらく、胃カメラを施行する側としては非常にやりづらいことも事実です。ただ、症状があり、本当に胃カメラを必要としている患者様が、その様な理由で、胃カメラを行うことをためらわれ、胃がん等の発見が遅れてしまい、進行がんとなって見つかってしまうこともまた事実なのです。その様な事態を避けるべく、当院ではあらゆる手段を用いて、患者様にとって最も楽な内視鏡検査を行えるよう努力してまいります。
鎮静剤を用いた、寝て行う無痛の口からの胃カメラの方が、目が覚めたまま行う鼻からの胃カメラよりもはるかに楽です。鼻から胃カメラか口から胃カメラか迷っておられるのでしたら、鎮静剤を用いた無痛の口からの胃カメラをお勧めいたします。全く苦痛はありません。ご安心下さい。検査を受けられた患者様の中には「どんなにしんどいのかと非常に不安だったが、これだったら毎日でも受けられるよ」とおっしゃる方もおられますし、「え?胃カメラもう終わったんですか?検査これからじゃないんですか?」「私、今寝てたみたいなんですけれども、検査はいつ始まるんですか?」検査後にこの様なほほえましい事をおっしゃる患者様もおられます。
健康診断結果で便潜血が陽性の方や、貧血などの症状のある方、腫瘍マーカーの数値が高い方は、大腸がんの可能性がありますので、大腸カメラ(大腸内視鏡)による検査を行います。
大腸カメラは肛門から挿入して大腸内の様子を観察する内視鏡です。大腸カメラによる検査を行う場合は、前の晩から下剤を飲んでいただき、腸内をきれいにしてから検査を行います。
検査をしてみるとポリープを発見するケースがたくさんあります。ポリープには、がん化するものと、がん化しない良性のポリープとがあります。もちろん大腸がんのポリープを発見することもあります。がん化する可能性のあるポリープであれば、検査中にすぐその場で切除できます。バリウムによるレントゲン注腸検査であれば、ポリープを発見しても再度、手術を行うという二度手間になってしまいますが、大腸カメラによる内視鏡検査であれば、検査と手術を同時に行うことも可能なのです。これにより患者さまの負担は格段に軽くなります。
大腸カメラについても最新式の、わずか直径9ミリという細いファイバーを導入しました。通常の胃カメラよりも細いファイバーなので、大腸の形に沿ってしなやかに挿入ができ、従来のものに比べてかなり楽な無痛検査ができるようになりました。
大腸カメラ後に「大腸ポリープがあったので取っておきました」といった説明を医師から受ける事もあるでしょう。大腸ポリープが多い方は半年から1年に1度の検査をおすすめしますが、完全にきれいな大腸の方であれば2年に1度の検査で、十分だと思われます。
当院では鎮静剤を使って、患者様が完全に眠った状態で胃カメラ(口からの胃カメラ、鼻からの胃カメラ)、大腸カメラ検査を行う「無痛検査」を導入しました。従来であれば患者様が意識のある間に内視鏡検査を行っていたため、非常な苦痛を伴っていました。これが、患者様が内視鏡検査を敬遠する一番の理由となり、「胃カメラ・大腸カメラは苦しいもの」という固定概念を作ってしまったのです。当院であれば鎮静剤の注射を打って寝ている間に、すべての検査を終わらせてしまい、気がついた時には検査結果の画像ができていて医師と一緒に結果を確認するという流れとなります。
また、当院では胃カメラ、経鼻胃カメラ、大腸カメラ共に最新の炭酸ガス送気装置を用いております。これは、今までは胃や大腸を観察するのに、空気で腸管を膨らませて観察していました。ただ、空気では検査の後で、おなかの張った感じがなかなか取れず、それが苦しいとおっしゃられる患者様もたくさんおられました。当院では空気の代わりに炭酸ガスを用いて行います。炭酸ガスは生体への影響も無く、また腸管への吸収が良く、検査後もおなかの張った感じがないため非常に楽だと高評価をいただいております。患者様の中には(大腸カメラ中に)「え?今ってカメラ入っているんですか?」と聞かれる方もおられますし、検査後に「私、眠ってしまって全然覚えてないんですけれども、今日はカメラは口から入ったんですか?お尻から入ったんですか?」という方もおられます。
当院では大病院での検査と同等かそれ以上の高いクオリティを維持しつつ、鎮静剤を用いた痛くない内視鏡検査、胃カメラ・大腸カメラのファイバーを極限まで細くした無痛検査、炭酸ガス送気装置を用いた無痛検査等、なるべく患者様に負担のならない内視鏡検査を心がけています。
お問い合わせ
長尾台診療所
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FAX: 072-859-5560
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TEL: 072-897-0080
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