
当院では、日曜祝日も含めて、正月以外年中無休で小児科の診察を行っております。
当院は、「患者様のためにできることであればとにかく実行したい」と考えています。その意味で、「休みの日に開いている小児科が探せなくて困っている患者様のご要望にお応えしたい」と思い、小児科の日曜祝日診療を行うこととしました。
当院では、日曜祝日も含めて、正月以外年中無休で小児科の診察を行っております。
当院は、「患者様のためにできることであればとにかく実行したい」と考えています。その意味で、「休みの日に開いている小児科が探せなくて困っている患者様のご要望にお応えしたい」と思い、小児科の日曜祝日診療を行うこととしました。
小児(子供)は容体が急変しやすいものです。土曜日に大丈夫でも、日曜日に様子がおかしくなってしまうことは、まれではありません。そうしたお母さんの不安を取り除くべく、お休みの日にも診療を行っていますので、何かあったときにはぜひお越しください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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8:30〜12:00 17:30〜20:00 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
【休診日】
長尾台診療所(胃カメラ・大腸カメラ以外の部分);年末年始(12/31午後診(午前診はあり)〜1/3)
胃カメラ・大腸カメラ:年末年始(12/31〜1/3)
【休館日】
デイケアセンター:日曜日、年末年始(12/31〜1/3)
居宅介護支援センター:日曜日、年末年始(12/31〜1/3)
枚方市で母子健康手帳を受け取られた人は、母子健康手帳別冊に受診票がついていますので、ご利用ください
(受診した時点で枚方市民の人が対象です)。
転入の人で受診票をお持ちでない人は、保健センターまでご連絡ください。
枚方市が発行する受診票が必要です。
4か月児健康診査の受診票に同封されています。
転入の人で受診票をお持ちでない人は、保健センターまでご連絡ください。
当院では必要最低限の薬しかお出ししません。小児が薬を飲みたがらなくても薬を飲まないと治りませんから、何とかお子さんに薬を飲ませるようにしてあげてください。
小児に薬を飲ませるにはいくつかのコツがあります。アイスやジュース、ヨーグルト、ゼリー、プリン、等に混ぜて飲ませてあげても良いですし、それでも飲みたがらない場合は、小児を仰向けに寝かせて、上向きに開いた口の舌の下側に無理やり薬を入れるという方法もあります。これならば、むせずに子供は必ず薬を飲んでくれます(泣きながらでもですよ!)。
また、食後と書いてある薬でも、食前であれ、食間であれ、いつ内服していただいても構いません。小児に飲ませやすいタイミングを見計らって、飲ませてあげてください。1日3回飲ませられない場合は2回でも1回でも構いません。少し飲ませるだけでも効果はあります。当院でも薬の味を試して、できるだけ甘い味のついている、子供がなるべく飲みやすく、かつよく効く薬をご用意しています。小さいお子さんには水薬を口の中に含ませられる様、スポイトもご用意いたしておりますのでお気軽にお申し付けください。
この文章を書かせていただくには最初多少の抵抗がありました。ただ、少し気になることがありましたので、当院の治療に対する考え方について述べさせていただきます。長年患者様を診察させていただいていると、様々な患者様に出会います。その中に、薬嫌いのお母様方がおられます。つい先日も、お子さんの風邪で診察には来られるのですが、薬の処方は要らないとおっしゃるのです。薬は副作用もあるし子供の自己治癒力を弱めるので、なるべく使いたくない、なるべくなら薬を使わず子供の自己免疫力で病気に打ち勝って欲しい、そうおっしゃるのです。非常にまじめな方なんだなと思います。子供を愛していらっしゃるから、自分の子供には病気に負けない強い子に育ってほしい、そう願っておられるのだと思います。
お気持ちは非常にわかります。私もできる事なら薬は飲みたくない。しかし、薬を飲んだほうが小児の自己免疫力は上がるのです。これはどういうことなのでしょう。皆さんも経験がおありでしょう、風邪のときに、少しのどが痛い、鼻水が出る、咳が出る、このようなちょっとしたことで意外としんどくなりませんか?そのとき、あーなんかしんどいなー、免疫力落ちてるなー、と感じたことはありませんか?その通りなのです。
風邪などの病気になった時には、人間の体内で病原菌と自軍(白血球等による自己免疫力)とが戦争をしていると考えてください。薬を飲まないときは自軍の兵士は素手で病原菌と戦っているのです。これでは最後にいくら自軍が勝つとしても、日にちもかかりますし、自軍の消耗量は目を覆いたくなるばかりです。しかし、薬の助けを借りて、自軍の兵士が銃や、戦車、戦闘機などの増援を得たらどうなるでしょう。勝利は目に見えているのです。薬がないよりも短期決戦で終わりますし、自軍の消耗もごくわずかで済みます。これはつまり、薬を飲んだほうが、小児にとっても楽だし、病気も早期に治癒することを意味します。薬を飲まずに経過観察を行うのは、小児にむやみに負担を強いるだけなのです。お子さんも病気と闘って完全に消耗しきってしまったら、いくら病気が治癒したとしても、完全に元気な状態に戻るまでには相当な日数が必要です。
薬が小児の自己治癒力を弱めることはありません。薬とはむしろ小児の自己治癒力を助け、全身状態を整えるものとお考えください。安心して薬を内服していただければと思います。そのような見地から言っても、上にもお書きしましたが、小児が薬を飲むのを嫌がられるケースでも、無理やりにでも薬を飲ませるのが、結局は小児のためには良いのではないかと考えます。もちろん、症状が軽くなってきたら、薬の内服を中止していただいて結構です。最近の若いお母さん方の中には、お子さんに遠慮して薬を飲ませられないケースが増えてきています。なんとか頑張って、薬を飲ませるようにしてあげてください。最初の1日飲ませるだけでも結果は全く違ってきますよ。
普通の風邪であれば熱とのどの症状が多いのですが、小児科の子供の場合は熱が上がりやすいので、冬場はインフルエンザのチェックも欠かせません。
風疹や麻疹(はしか)、水ぼうそうのような発疹が出てきた場合は重症化する危険性がありますから要注意です。入院が必要なケースも考えられるでしょう。
風邪をひいた小児が寒がっている場合は暖めてあげる必要がありますし、熱があれば冷やす必要があります。脱水が起こりやすいので、常に水分の補給に気をつける必要があります。ものが食べられない状態でも、水分だけはスプーンで口に運んで補給してあげてください。当院ではOS1という経口補水液を販売していますので、これを使って水分補給をしていただく方法もあります。
当院ではかぜの症状を引き起こすウイルスや細菌を、迅速検査キットにて5~15分にて診断できます。その場で診断がつきますので、治療や今後の経過を予想するうえでも非常に役立ちます。インフルエンザウイルス、A群β溶連菌(A群β溶血連鎖球菌)、RSウイルス、アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルス、ヒトメタニューモウイルス、マイコプラズマ等の迅速検査キットがあります。
新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2ウイルスによる感染症、COVID-19)の検査に関して、PCR検査や抗原検査が感染症法に基づく行政検査となり、検査料が無料となります。
対象者は
①医師の診断により新型コロナウイルス感染症が疑われる方
②新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者
③地域の感染状況や患者のエピソードから総合的に判断し、医師が必要と認めた者 等です。
当院では検査精度等を考慮し、PCR検査を行っております。検査結果は1~2日後に出ます。
ご希望の方はまず医師による診察が必要ですので、直接ご来院下さい。予約は要りません。
検査料自体は無料となりますが、その他、初診料等がかかりますので、必ず健康保険証をご持参ください。
健康保険証がない場合は自費扱いとなりますので、3万円程度かかって参ります。
また、PCR検査陰性証明書(日本語・英語)も発行可能です。日本語証明書:2000円、英語証明書:3000円です。
抗原検査も当院では可能ですが、感度が低く陽性が出にくいため(検査の精度が低く)、これのみでは新型コロナウイルス陰性と確定診断できません(陽性とは確定診断できます)。抗原検査で陰性の場合は、更なる精査が必要な時は追加でPCR検査をする必要があります。このため、PCR検査が可能な方には最初からPCR検査を行います。ただ、PCR検査は結果が出るまでに1~2日かかるため、重症で急変する可能性があり、即時の診断が必要な患者様には、5分で結果の出る抗原検査を行います。こちらも健康保険証がない場合は自費扱いとなりますので、1万5千円程度かかります。
また、新型コロナウイルスワクチンの接種者の増加に伴い、抗体検査へのお問い合わせを多数いただいておりますため、当院では新型コロナウイルス抗体IgG定量検査を行っております。IgG抗体とは、ワクチンを接種した後に体内に出来る物質で、ウイルスや細菌等の外敵から身を守る働きがあります。多ければ多いほど感染を起こしにくく、また感染したとしても軽症ですむ可能性が高まります。また、この抗体は一度、新型コロナウイルスに感染した場合にも体内で産生されます。つまり、この新型コロナウイルス抗体IgGの血中濃度を調べることにより、
①ワクチンを接種した後、本当に体内に抗体が出来ていて、新型コロナウイルスに感染しにくい状態となっているか?
②今まで新型コロナウイルスに感染したことがあるか(ワクチン接種していない場合)?
等の事が分かります。当院で測定するのは新型コロナウイルスのSタンパク質(ウイルスの表面にある特徴的な突起を形成するスパイクタンパク質)の受容体結合ドメイン(RBD)に対する血清中のIgG抗体量です。この検査は研究試薬での測定となり、自費扱いとなりますので4000円程度かかります。結果は数日後に出ます。
現在、枚方市において新型コロナウイルス感染者の急増により、保健所から患者様へのご連絡が遅れており、1週間たっても連絡が来ない状況となっております。連絡をお待ちいただいている間に、枚方市サイト「新型コロナウイルスに感染していることが分かったら」 https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000034787.htmlをご参照ください。今後の流れや、療養・入院についての説明、パルスオキシメーター・配食・衛生用品支援サービスの案内、等が書かれています。これらを参考に保健所からの連絡をお待ちください。また、感染している事が分かりますと、同居されているご家族や、濃厚接触している可能性のある方は全てPCR検査を受ける必要があります。現在、感染者数が爆発的に増加しており、保健所からの連絡が遅くなっているため、保健所からの連絡を待たずに周囲の方々も全て積極的にPCR検査を受けるよう、厚労省より指示が出ております。また、感染されていて保健所からの連絡待ちの間に、発熱、息切れ、体のだるさ等の症状があり、内服薬をご希望の方はご連絡いただけましたら、状況をお聞きして薬を処方いたします。急変時や、ご心配なことがございましたら、何でも当院までお電話下さいませ。出来うる限り対応いたします。
また、現在新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2ウイルスによる感染症、COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)にて、感染者数がコントロールされず、日本でもデルタ株が主流となり、入院したくても入院できない患者様が多数おられます。これらの方は、自宅療養・宿泊療養(ホテル療養)にて隔離されてしまうことになりますが、この感染症は急変する事が特徴なため、医療関係者や保健所等のサポートが間に合わず亡くなられる方もおられます。そうでなくても、息苦しい、まるで溺れてるようだ、今まで生きてきた中で一番苦しい、との声もあるように酸素化が不十分なまま、入院も出来ずに自宅療養を続けざるを得ない方が多数出てきております。このため、当院では新型コロナウイルス感染症の症状緩和・治療に効果がある可能性があるとされる、イベルメクチン(ストロメクトール)をご用意いたしております。この薬は、本来寄生虫に対する薬物ですが、新型コロナウイルス感染症に対しても「効果あり」の臨床試験データが相次いで提出され、日本でも臨床試験を開始した興和は年内の承認を目指しています。イベルメクチンは寄生虫症に対しての使用時には高い安全性を示しており、新型コロナウイルス感染症に対して使用してもおそらく安全であろうことは予想できますが、適応外処方となるため、副作用や健康被害が起きても国からの補償等はございません。その点をご理解いただいたうえで、患者様の同意のもと、処方いたします。また、治療だけではなく、新型コロナウイルス感染症曝露後に、ご自身が感染しない様、予防投与としても使用できます。
朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASP716D2CP71ULBJ002.html
読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/choken/kijironko/cknews/20210427-OYT8T50019/
東京都医師会 https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/press_conference/application/pdf/20210309-5.pdf
FLCCC alliance https://covid19criticalcare.com/ja/
治療に関して当院では抗体カクテル療法(抗体治療・中和抗体薬投与)(ロナプリーブ)を外来診療にて開始いたします。ロナプリーブは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症に対する治療薬です。SARS-CoV-2 に結合する「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2種類の抗体を混ぜ合わせて使用します。SARS-CoV-2 に2種類の抗体が結合することで、SARS-CoV-2 の増殖を抑制すると考えられています。海外臨床試験成績の速報値において、この薬剤はプラセボ(偽薬)と比較して、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)による入院または死亡のリスクを70%低下させました。ロナプリーブは 30 分程度かけて点滴で1回投与する薬剤で、投与後1時間の状態観察が必要です。ただ、この薬剤は非常に高価で、世界的なウイルスの流行に伴い、日本での流通量も限られているため投与できる患者様には制限があります。
①症状発現(発熱・咳等)から1週間以内に投与(無症状の方には投与出来ません)
②酸素投与を要しない方(酸素飽和度SpO2≧94)
③重症化リスク因子を1つ以上持っている方(●50 歳以上 ●肥満(BMI 30kg/m2以上) ●心血管疾患(高血圧を含む) ●慢性肺疾患(喘息を含む) ●1 型又は 2 型糖尿病 ●慢性腎障害(透析患者を含む) ●慢性肝疾患 ●免疫抑制状態(例:悪性腫瘍治療、骨髄又は臓器移植、免疫不全、コントロール不良の HIV、AIDS、鎌状赤血球貧血、サラセミア、免疫抑制剤の長期投与))
これら3つをすべて満たす方です。
薬剤投与をご希望の方は
TEL:072-859-3616
に診療時間内にお電話にてご予約下さい。薬剤確保が必要となりますので、ご予約が必須です。
なお中外製薬は、無症状の方や予防薬としても投与できるよう、また皮下注射にての投与も可能な様、適応拡大申請を行っております。薬剤が十分量確保できるようになれば、適応拡大されるかもしれませんが、まだ少し先の話になるかもしれません。
中外製薬 https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20211011170001_1146.html
急変時や、ご心配なことがございましたら、何でも当院までお電話下さいませ。出来うる限り対応いたします。
小児が食べ物を嘔吐したときには、制吐剤を座薬として入れる治療法があります。
ロタウイルスなどひどい感染性の急性胃腸炎の場合は、脱水症状になるので点滴を行うこともあります。整腸剤と止痢剤、抗生物質を使うこともあります。
当院では胃腸炎の症状を引き起こし易いウイルスの迅速検査キットがあり、5~15分にて診断できます。その場で診断がつきますので、治療や今後の経過を予想するうえでも非常に役立ちます。アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルス等の迅速検査キットがあります。
小児科では中耳炎はかぜに合併しやすい病気の一つです。鼻の奥と耳とは耳管という短い管でつながっており、のどや鼻の奥のウイルスや細菌が耳管を通って耳に行き、中耳炎を引き起こすのです。小児は耳が痛くなりますので、耳をやたらに触る、頭を左右に振るなどの症状で大人は小児の症状に気付きます。抗生剤の飲み薬などで治療します。
お母さん方の関心の高いものに小児のアレルギーがあります。アレルギーの原因(アレルゲン)としていろいろなものがあります。食事(乳幼児に多いのが卵、牛乳、小麦です)、環境(ダニ、ハウスダスト、花粉)等です。アレルギーによる症状も様々です。皮膚のトラブルとして、湿疹やじんましん、アトピー性皮膚炎がありますし、呼吸器のトラブルとしてくしゃみや鼻水、アレルギー性鼻炎、喘息があります。卵、牛乳、小麦の主要な食事アレルギーは個人差があるものの、小学校入学までにはほとんどの小児が治ると言われていますのでご安心ください。これは、人は生きていく間に色々なアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に暴露され、少しずつ免疫力をつけていくためと思われます。小児は免疫が発達していないため、少しのアレルゲンでも過敏な反応を示しますが、小児が成長し大人になると免疫が成熟するため、アレルギー反応も弱くなる傾向にあるのです。
慢性的に繰り返す湿疹で、小児では年齢により発疹の出る位置が違います。乳児は発疹が全身に出る傾向がありますが、1歳以降は首のまわりやひじ、ひざの内側に出やすいです。食べ物やハウスダストなどの小児のいろいろなアレルギーの原因となる物質に、汗や物理的な刺激、精神的なストレスが加わると発症します。治療の基本はスキンケアです。お風呂では体をタオルでゴシゴシとこすることはせず、石鹸をお母さんの手で優しく塗って、しっかり洗い流すようにします。その他、塗り薬、飲み薬にて治療します。
食事や細菌、ウイルス、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲンが気管支に働いてアレルギーを起こし、気管支ぜんそく(小児喘息)を引き起こします。小児の場合は気管支がアレルギーを起こすと、気管支が狭くなり、セキやヒューヒューといった息をするようになり、呼吸困難になります(体が小さいため小児の気管支は狭く、少しのアレルギーでも狭窄を来し、喘息を起こし易いのです)。小児喘息は春先や初秋など季節の変わり目に起こりやすく、また、夜中から明け方に起こりやすい傾向があります。吸入、飲み薬等の治療があります。
熱性けいれんとは38℃以上の発熱に伴って乳幼児に起こるけいれんの事です。小さな乳幼児が、高熱と同時にけいれんを来すため、お母さん方はかなり驚かれ心配されるかと思いますが、脳や神経等に異常を来さず後遺症を残さないため、なんの心配も要りません。数分でけいれんも収まり、2/3のお子さんが生涯のうち1回しか起きません。有病率は7~8%と考えられていますが、原因として乳幼児はまだ、脳神経細胞が大人と比べても未発達であり、体温の変化に弱いことが挙げられますが、遺伝的要因も指摘されています。当院ではけいれん止めの座薬(ダイアップ)を1個挿肛し、今後の予防のため、8時間後にもご自宅で1個挿肛していただいています。
とびひとは黄色ブドウ球菌や溶連菌などが皮膚浅層に感染して起こる病気です。8月をピークにした夏に多く、水疱(水膨れ)が次々と出てきて、どんどん広がっていきます。子供は発疹を触って、その手でまた別の場所を触るため、触った場所にどんどん感染を起こし広がっていきます。広範囲になると治療も困難となりますので、悪化する前の早期の治療が必要です。シャワー・石鹸を使って患部を綺麗に洗い、抗生剤の内服、塗布が必要です。当院ではご家庭では困難な患部の処置、消毒を継続して行っていきます。
水いぼとは皮膚に痛みのない白いできものが出来る病気で、ポックスウイルスが皮膚に感染を起こすことが原因です。幼児にできやすく、できものの中にウイルスがいるため、破れるとその他の皮膚に伝染していき、数十個もあるお子さんもおられます。数か月から数年で自然に消えていくため放置することも可能ですが、幼稚園、保育園等でのプールなど集団生活に支障をきたす場合があるため、少ないうちに積極的に除去するほうがいいかと思われます。当院では麻酔のテープをお渡ししますので、来院1時間前から患部に貼っていただけましたら、来院時に剥がして、痛みを軽減しつつピンセットにて除去することが可能です。
けがをした小児の場合、傷がひどければ縫合します。そうひどくない傷であれば、縫合するのは麻酔等の痛みも伴いますので、なるべく行わず、ステリストリップ(ステリテープ)で傷を閉じる処置を行い抗生剤もお出しします。傷が汚く、創感染を起こしている可能性がある場合は3日間は小児に抗生剤を飲ませていただいた方がよいと思います。
頭部のけがの場合は、頭蓋内出血する可能性も否定できませんから、けがの処置が終わった後でも嘔吐するような場合はいつでもよいので当院にお電話ください。徐々に頭蓋内に出血し、2、3ヶ月経ってから症状が出てくることもあります。
小児の骨は成人に比べて柔らかく骨折しやすくなっています。しかもぐにゃっと折れ曲がるようなケースもありますから、骨折とは気がつかない場合もあります。レントゲンで確認して骨がズレたりしていなければ、そのまま固定する処置をします。
肘内障(ちゅうないしょう)とは、ひじの関節がじん帯から抜ける病気です。1~3歳の小児に多いのですが、小児の腕を引っ張って伸ばした時にすっぽりと抜けてしまうことがあります。その時以来、小児が腕を上げなくなってしまっていたら肘内障の可能性があります。
落ち着いてご来院いただければ、整復します。
小児科で一番危ないのは高度な脱水症状です。これは小児の目がくぼんでいたり、皮膚や舌が乾燥していたり、おしっこが出ていないといったケースで、ひと目で見た瞬間に判断できます。
この場合は非常な注意が必要ですが、それ以外のことであれば、落ち着いて当院にお越しいただければ、適切な処置を行いますので、お母さん方はぜひ安心していただいて日曜も祝日もお越し下さい。
鼻血の原因として、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など鼻の疾患によるものや、外傷や打撲など鼻の怪我によるものがあります。多くの場合、鼻の入り口から1~1.5cmくらいのところにある内側のキーゼルバッハ部位からの出血です。キーゼルバッハ部位は鼻粘膜の血管が集まる場所にあたるため、血流が豊富で出血しやすいと考えられています。なかなか止まらない鼻出血(鼻血)の場合、当院で出血点が確認できれば、ガーゼを詰めて止血します。
小児は色々なものを口にしたり、鼻の穴に入れたりします。鋭くとがった異物やボタン型電池、タバコ、コイン、おもちゃ、ビーズ、クリップなどです。ボタン型電池は消化管内で1か所に留まると組織障害を起こし、消化管に潰瘍が出来たり穴が開いたりしますので、体外に摘出しないといけない可能性があります。また、タバコの誤飲は小児が嘔吐してしまうため、実際の誤飲量はかなり少ないです。急性ニコチン中毒を起こしていなければ、経過観察で大丈夫です。また、鼻腔内異物は、来院頂けましたらピンセット等で除去します。
熱に接触することで起こる皮膚の損傷の事です。熱の温度と接触した時間によって損傷の程度が決まります。熱源が非常に高温の場合は短時間の接触で熱傷を起こす一方、40度前後の低温の熱源に長時間接触した場合も熱傷になり、これを低温熱傷(低温やけど)と呼びます。熱傷の程度は深さによって3段階に分けられます。I度熱傷は表皮まで、II度熱傷は真皮まで、III度熱傷は皮下組織まで損傷が及ぶものです。熱傷の深さと範囲によって、治るまでの期間や傷痕などの後遺症の有無が大きく違ってきます。応急処置として受傷直後にできるだけ早く患部を冷やし始めることが重要で、冷やし始めるまでの時間によって、回復に大きな差が出ます。その後、落ち着いて来院頂けましたら処置いたします。
大量に発汗し体内の水分や塩分が失われたり、体温の調節機能が効かなくなったりした結果、発生する症状の事です。気温・湿度が高い状態の中にいたり、激しい運動をしたりすることによって引き起こされます。めまい、頭痛、体温の上昇、けいれんなどが代表的な症状で、軽い症状で済む場合から、命に関わるほど重篤になるケース(熱射病)までさまざまです。例年、梅雨明け直後の晴天が続く時期に最初のピークを迎えますが、近年では梅雨前にも発症者が増えています。乳幼児や高齢者は発症しやすく、注意が必要です。
こどもでも便秘症は珍しいことではありません。10人に1人くらいか、それ以上の小児が便秘症と考えられています。離乳の開始や終了のころ、トイレットトレーニングのころ、学校へ通いだしたころに慢性便秘症がはじまりやすいと言われています。治療としては腸に溜まった便は、浣腸や飲み薬で出します。浣腸はすぐに効果が得られますから、お子さんがすぐに楽になり、また効果をその場で確認できるという利点があります。ただし、硬い便をそのまま出すことになりますから、肛門が切れて痛い思いをする可能性があります。肛門を触られることに恐怖心が強いお子さんで、すぐに出さなくてよい時には、下剤を使うこともあります。その場合には効果をみるのに1~2日かかります。それらで出ない場合には、指で便をくだいて出します(摘便といいます)。
幼児期に、夜おもらしをすることを「おねしょ」と言いますが、5~6歳を過ぎてもおねしょをすることを「夜尿症」と言います。夜尿症は6歳児の10~20%、小学校高学年では約5%にみられます。幼児期にみられるおねしょは、発達途上にみられる生理的なもので心配のないものが多いのです。しかし、小学生になってもみられる夜尿の中には、夜間に尿を濃縮して尿量を少なくするホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が低下していたり、排尿機能の未熟性があったり、膀胱が小さくておしっこを十分にためられなかったりなどの問題が関係していることがあり、治療が必要となる場合があります。夜尿症に対する一般的な生活上の注意点としては、晩御飯の時はいくら飲水しても良いが、晩御飯以降は飲水を禁止するということ、就寝前にトイレで排尿してから就寝すること、夜は起こさないということ、就寝前にゆっくり入浴させるなどの冷えに対する対応、怒ったりして精神的ストレスを与えないこと、などがあります。「起こさず」「あせらず」「怒らず」の3原則を守ってゆったりとみてあげるのがよいでしょう。子どもにしてみたら、寝ていて意識がない時にやってしまうのですから、子どもに罪はありません。致し方のないことなのです。
起立時にめまいや動悸、失神などが起きる自律神経の病気を「起立性調節障害」といいます。小学校高学年から中学校の思春期の子どもに多く、中等症や重症の場合、朝なかなか起きられないことから不登校につながることもあります。実際に不登校の子どもの約3分の2が起立性調節障害に悩まされているといわれています。自分の意思ではどうにもならない病気のため、保護者が起立性調節障害への理解を深め、適切な治療や生活習慣の改善に取り組んでいくことが大切です。そのほか、食欲不振や顔面蒼白、倦怠感などの症状が表れることもあります。治療としては、薬物療法では効果が見込めない場合もあり、まずは日常生活の改善(ウォーキングや多めの飲水を心がける等)から取り組みます。
突然意識を失い、反応がなくなる、けいれんするなどの「てんかん発作」を繰り返し起こすことを言います。ふだん、人間が体を動かしたり、感じたりすることができるのは、脳の神経細胞の電気活動のおかげですが、その脳の一部の神経細胞が、異常な電気活動を起こすことによっててんかん発作が起こります。原因不明な「特発性てんかん」と、頭部外傷、脳卒中、脳腫瘍、アルツハイマー病など何らかの疾患が原因の「症候性てんかん」に分けられます。乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性がありますが、特に小児と高齢者で発症率が高いです。てんかん発作を再発させないためには、服薬を規則的に守り、中断しないことが重要です。また医療機関で受ける治療以外にも、疲れすぎやストレス、睡眠不足、風邪などに気をつけるといった生活の工夫も大切です。
生まれつき脳の発達に障害があることの総称です。幼児のうちから症状が現れてくることがほとんどで、対人関係やコミュニケーションに問題を抱えたり、落ち着きがなかったり、仕事や家事をうまくこなせなかったりと、人によって症状はさまざまです。その特性などにより、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、チック障害、吃音(症)などに分類されます。中には、複数のタイプの発達障害がある人も少なくありません。ひとえに発達障害といっても、個人差が大きいことから、一人ひとりの症状に合わせた支援や治療がとても重要になってきます。いずれの発達障害も完治させることは難しいため、何よりも大切なのは、保護者や家族など周りの人たちが協力し合い、適切な接し方をしたり、生活環境を整えたりしながら、本人が社会生活を送りやすくなる様にサポートしていくことです。
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